当科のがん診療の特色⾷道がん

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当科の食道がん診療の特⾊

特色1

食道がんの専門施設

食道がんの手術は高侵襲で合併症も多い手術で、より専門性の高い知識や技術、経験などが要求されます。当科は山口県で唯一の日本食道学会の食道外科専門医認定施設で、食道外科専門医が中心となり食道がん治療を行っています。また日本内視鏡外科学会認定の内視鏡外科技術認定(食道がん)の取得医が在籍し、鏡視下手術を行っています。

特色2

ロボット支援下食道切除術

食道がんでは2018年から保険診療でロボット支援下手術が行えるようになりました。当院では最新のdaVinci Xiシステム(Intuitive Surgical社)が設置されており、山口県内では唯一ロボット支援下食道がん手術を行っています。
ロボット手術の特徴は下記があります。

  1. 10倍まで拡大可能な3次元の映像機能を持ち繊細な観察ができます。
  2. ロボットの鉗子は関節機能があり体腔内で自由に曲げて回転することができます。
  3. コンピューター制御により手ブレが補正され正確な操作が行えます。

食道がんの手術は胸腔内の狭いところで細かい操作が必要ですが、ロボット手術では、従来に比べより繊細で正確な操作が可能となるため合併症の軽減や根治性の向上などが期待されています。

ロボット手術の利点

特色3

高度進行食道がんに対する治療

食道は心臓、大血管、気管などの重要臓器に囲まれているため進行例では切除が困難となる症例も少なくありませんが、化学療法や放射線治療を組み合わせた集学的治療により根治手術が可能となる場合があります。当科では切除不能症例に対しても強力な前治療を行って、縮小効果を認めた症例には積極的に根治手術を行っています。

特色4

高齢者食道がんの治療

食道がん手術は手術する領域も広く高侵襲の手術として知られています。高齢者は心疾患や低肺機能など様々な病気を抱えているため手術を敬遠される場合もあります。当院は高度機能病院であり他部門と緊密に連携を取ることで、高齢者に対しても安全性を配慮し可能な限り積極的ながん治療をおこなっています。

特色5

日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)参加

当科はJCOGの食道がんグループの参加施設であり、新しい治療の確立を目指して、全国規模の臨床研究にも積極的に取り組んでいます。また食道がん治療に関する最新の情報を入手して日常診療にも活かしています。

特色6

食道がん周術期管理チーム(PRETTY)

PRETTY :

PeRioperative Esophageal cancer Treatment Team in Yamaguchi university hospital

食道がん手術は侵襲の大きな手術で重篤な術後合併症も多いため、より安全に手術を遂行するために多職種によるチーム医療による周術期管理を行っています。看護師、管理栄養士、リハビリテーションスタッフ、ICUスタッフなどが参加し包括的な周術期のケアを行っています。

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