学生・研修医の皆様へ臨床実習
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臨床実習
学生の皆さんへ
消化器・腫瘍外科学講座は、山口大学附属病院での消化器外科(上部消化管外科、下部消化管外科、肝胆膵外科)と乳腺・内分泌外科を担当しています。そしてその診療の主眼をがん治療においています。本邦では2人に1人ががんになるといわれており、がん治療は日本の医療の中では最重要課題の一つでもあります。
医学部学生の皆さんには、臨床実習を通じて、手術だけでなく化学療法を含めた集学的治療などの最前線のがん治療を体験し、しっかりと勉強してもらいたいと思っています。
臨床実習の位置づけ
当科では早期(医学部2年生)から基本的な外科手技の実習が始まり、臨床実習(医学部5-6年生)、臨床研修(医師1-5年目)、サブスペシャリティ研修(医師6年目以降)のそれぞれの期間に対応した継続的な外科教育を行っています。
臨床実習ははじめて患者さんと接することで、自分の将来の目標・進路が見えてくる大事な時期です。いままで講義で得た知識と、これからの医師としての道・専門医はつながっています。臨床実習では外科の魅力、【手術】と【DYNAMISM】を感じてください。
外科トレーニング・修練のタイミング
学生、若手医師に対する外科教育
当科で取得できる専門医
5年次臨床実習・ポリクリの皆さんへ
1実習の目標・方針
当科の実習では、がんを中心とした様々な疾患について、診断から治療までの知識を習得することと、外科医がどんな仕事をしているのかを実習を通して体験・参加してもらうことを重視しています。
実習初日に担当患者さんを割り当て、担当医とともに手術・術後管理を体験し、最終日に症例提示をしてもらいます。
有意義な2週間になるよう一緒に頑張りましょう
22週間の実習のスケジュール
第1週 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月 | オリエンテーション・手術見学 | 手術見学 |
火 | カンファレンス・外来実習 | 縫合実習・講義(外科とは) 病棟実習・検査見学 |
水 | 教授面談・手術見学 | 手術見学 |
木 | 手術見学 | 手術見学 |
金 | カンファレンス・総回診・外来実習 | 病棟実習・検査見学 |
第2週 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月 | 講義(医学英語)・手術見学 | 手術見学 |
火 | カンファレンス・外来実習 | 病棟実習・検査見学 |
水 | 講義(急性腹症)・手術見学 | 手術見学 |
木 | 講義(化学療法)・手術見学 | 手術見学 |
金 | カンファレンス・総回診・外来実習 | 総括 |
※スケジュールは変更となる場合があります。
3実習内容
手術見学
当科は月・水・木曜日が手術日です。担当患者さんの手術の場合は、手洗い・清潔になり、一緒に手術を経験します。また、なるべく多く外科を体験してもらうため、担当医の指導の下、縫合・結紮など経験してもらいます。縫合結紮については事前に実習で指導します。当科では腹腔鏡手術が増えてきたため、開腹手術時には死角になって見学できなかったものが、拡大された状態で見学できるようになりました。
カンファレンス
当科は週に2回(火・金曜日)、カンファレンスを行っています。患者さんにとって一番いい治療になるように治療方針を話し合います。手術が適当な人、化学療法が適当な人、手術の場合はどこまで切除するか、どうやってつなぐかなどについて話し合います。
縫合実習
第1週の火曜日に縫合実習を行います。結紮・縫合は外科において最も基本的な手技ですが、重要な手技です。まずは皮膚模型に対して実物の持針器・針を使って、基本的な手技を経験してもらいます。
総括
最終日には担当症例のプレゼンテーションを行ってもらいます。プレゼンテーションは医師になってからも重要な技術になります。勉強してきたことを自信もってプレゼンテーションしましょう。担当医が重要なポイントなどは事前に指導します。
6年次臨床実習・クリクラの皆さんへ
1実習の目標・方針
6年次の実習では5年次より多くのことを体験してもらうため、個々の希望する診療グループに配属します。診療グループの一員となって、カンファレンス・手術体験・病棟実習を行います。また、縫合実習や中心静脈カテーテル留置などシミュレーターを用いた実習を適宜行います。
実習スケジュール
診療グループは上部消化管・下部消化管・肝胆膵・乳腺内分泌・化学療法があります。
上記から希望のグループを事前に確認し、そのグループで外科医の働き方を体感してもらいます。
実際のスケジュール例
A君 | Bさん | C君 | Dさん | |
---|---|---|---|---|
第1週 | 上部消化管 | 乳腺内分泌 | 肝胆膵 | 乳腺内分泌 |
第2週 | 上部消化管 | 乳腺内分泌 | 肝胆膵 | 化学療法 |
第3週 | 肝胆膵 | 化学療法 | 肝胆膵 | 上部消化管 |
第4週 | 肝胆膵 | 化学療法 | 下部消化管 | 肝胆膵 |
第5週 | 下部消化管 | 上部消化管 | 下部消化管 | 下部消化管 |
第6週 | 下部消化管 | 上部消化管 | 下部消化管 | 下部消化管 |
診療グループによってスケジュールが異なります。
実習内容は担当医と相談しましょう。
肝胆膵グループの例
第2週 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月 | 病棟実習・手術見学 | 手術見学・病棟実習 |
火 | 病棟実習・検査見学 | 病棟実習・検査見学 |
水 | 病棟実習・手術見学 | 手術見学・病棟実習 |
木 | 病棟実習・手術見学 | 手術見学・病棟実習 |
金 | カンファレンス・総回診 | 病棟実習・検査見学 |
2実習内容
手術見学
担当グループの手術を見学します。手洗い・清潔になり、一緒に手術を経験します。多くの手術を経験することで、縫合・結紮などの手技を体験する回数が多くなります。また、腹腔鏡手術のスコピストの介助などを経験します。
病棟実習・検査見学
外科医の仕事は手術だけではありません。術前・術後の管理も大事な仕事です。実習期間がポリクリよりも長いため、術前・術後管理についても詳しく勉強することができます。ドレーンの抜去や交換、術前の栄養管理目的の中心静脈カテーテル留置などを経験・見学してもらいます。
サージカルトレーニングセミナー(希望者)
当科では外科教育の一環として動物を用いた手術トレーニングを行っています。医学部6年生、初期臨床研修医を対象とし、手術の楽しさ、怖さ、責任感、達成感を体験してもらいます。ドレーピングから皮膚縫合まで、参加者のみで完遂させます。(指導医は極力手を出しません)。年2回の開催を予定しています。
カダバートレーニング(希望者)
当科では外科教育の一環としてご献体を用いた手術解剖の確認、手術手技トレーニングを行っています。医学部6年生、外科修練医、若手外科医を対象に学習をしています。
学生・研修医の皆様へ
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