医療コラム
外科専門医を取得するまで
医師(5年目)
まず、医師になるには医師国家試験を合格しなければなりません。
医師国家試験は6年制の医学部を卒業する必要があります。
合格率は90%ほどですが、全員が必死に勉強しているため油断はできません。
合格すれば、初期臨床研修が2年間始まります。
この段階ではほとんどの人が何科に進むかは決まっていません。
2年間の初期臨床研修が終了し、外科医を目指す人であれば、外科専攻医になります。
その後3年間の修練を行う必要があります。
また、心臓・肺・血管・消化器(胃・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓など)・乳腺・小児・外傷などの症例経験、120件以上の執刀、学会発表といった細かい条件もあります。
以上の項目をクリアして、外科専門医試験の受験資格が与えられます。
コロナウイルスの影響で試験の形式は変わり、筆記試験はもちろん、年度によっては面接もありました。
試験に合格すれば外科専門医の資格が与えられます。
2023年度の合格率は97.5%でした。
その後はより専門的な消化器外科専門医などの様々な資格を取得していきます。
山口大学では外科専門医を取得するために、年に1度専門医育成会議を開催し、最短で取得できるようにサポートする体制ができています。尊敬する先輩方に少しでも早く近づけるように、外科専門医取得を目指し日々精進いたします。
ちなみにブラックジャックが持っていないのは医師免許です。